80年代へタイムスリップ!
前回は、こんなことを言ってました(^^)
⇒思い込みシェフseason1 ⇒思い込みシェフseason2
当然のことながら、マユミちゃんと陣内の2人は席で待っている。
・・・!?
σ( ̄、 ̄=)
よく分からないが・・・なんとなく・・・なんとなくであるが、
私と、タエちゃんが席に戻ると、心なしか・・・
なんだか、マユミちゃんがホッとしたように見えた。
席に着くなり、再度、タエちゃんは話始める。
「結婚式、披露宴ではたくさんの人に来てもらいたい!」
「どんな風にしたいの?」
陣内は、あいかわらず黙ったままだった。
時折、煙草をふかしながら、たまに周りに合わすように笑うぐらいだった。
゜゜゜-y( ̄Д ̄)。oO○
「みんなで集まって余興するのもよいかもね」
マユミちゃんは嬉しそうだった。
そんなマユミちゃんを横目で見ながら、
私もなんとかタエちゃんのためにと、色々と考えた。
「歌とかもいいけど、みんなで踊るとか・・・」
マユミちゃんがツッコミを入れる。
「あはは(笑) チーフ踊れるの?」
「え?練習したらなんとかなるやろ」
「(笑)」
理由はどうであれ、友人、知人、親類など・・・
やはり結婚を決意した2人をみていると、こちらも幸せな気持ちになる。
私は、タエちゃんと陣内を心から祝福したいと思った。
結婚式というと、色々とこの地域は大変である。
この地域では人前式が主流だ。
田舎では教会などでする神殿式というのは、中々受け入れられない。
昔からのしきたり、古い考え、いや伝統、歴史を重んじる?というべきか・・・
高齢者で、且つお堅い人が多いため、そんな人曰く、
「アーメンみたいなハイカラなもんは、よー分からん」
・・・というのが口癖だ。
人前式とハイカラなもん?だから?なんなんだ?
なんで人前式でないといけないのか?
2人のことなんだから、神殿式にするか人前式にするかは、
これから幸せになる、2人が決めたらよいことではないのか!
私には、意味がまったく分からなかった。
「親戚にも、いっぱい出席してもらうように」
「あの人は〇〇の兄の子供の嫁」
「あの人は婆さんの出所のお母さんの妹」
( ̄ヘ ̄;)
年寄りの話を聞くと、まったく知らない人物が次から次へと出てくる。
私は、よく思うことがあった。
遠い親戚とは・・・どこまでのことを指すのか!?
こういっちゃあなんだが、人類みな兄弟ならぬ、人類みな親戚になりそうだ。
話は逸れたが、人前式が主流であったのは間違いないが、
少しづつ、少しづつ、神殿式も増えてきつつある。
数年後には逆に神殿式が主となる傾向、
また、身内だけ、2人だけで式を上げるようなカップルも出てきた。
これは逆に高齢者が理解を示してきたから?なのか・・・。
それとも時代の流れなのか・・・正直なところは、謎である。
集まった4人で、結婚式、その後の披露宴も含めて色々と話し合った。
そして、さっきタエちゃんが、私にボソッと言ったこと・・・。
少し気にはなったが、今のタエちゃんを見る?限り・・・
さっきのは気のせいか?・・・そう思えるようになった。
♪♪(〃⌒▽⌒)八(〃⌒▽⌒〃)八(⌒▽⌒〃)
いっぱい話をした。
式場の手配のこと、ドレスのこと、料理のこと・・・
当日までに、何をすればいいか?とか、どんな準備が必要か?とか・・・。
正直、マユミちゃんも、私も、当然のことながらそんな経験はないので、
分からないことだらけであるが、そういう話を一緒にできることが、
自分のことのように嬉しく感じた。
陣内はあいかわらず、黙ったままだが・・・。
(#`ε´#)
「やっぱり結婚は女の幸せなんだな・・・」
なんとなく、そう思った。
タエちゃん、そしてマユミちゃんの顔を見ているとやっぱりそう思う。
私に!私に出来ることはないのか?
こうやって、相談相手になることがよいのだろうが、
それ以上に私は協力を惜しまない。
これまで、一緒に店を盛り上げてきた仲間なんだから!
「タエちゃん?」
「ん?チーフ、何?」
「結婚式まで、当日もだけど、色々と大変だろうけど、なんでも言いなよ♪」
「!?」
「何か出来ることがあれば、言ってくれていいから♪」
「あ・・・」
「ん?何?」
「チーフは呼ばないよ」
36へつづく